何かあればいつも見直す写真がこれ。家内が癌で闘病生活を送っていた時の写真。
髪の毛は抜け落ち、まつげもない。少しでも元気を出してもらおうと連れて行った神戸にある相楽園。
再発の可能性もあり、不安は家内も私も大きかった。元々私は腺病質で持病が多く、いつ死んでもいいと思っていた。後悔だけはしないように、好きなように自由気まま。
しかし家内が癌になって、連れ合いを亡くすかもしれないという恐怖心を初めて知った。家内にも同じような思いをさせていたに違いない。
家内は全快して11年目に入る。その間も私は心臓の手術や手が麻痺したり苦労をかけてばかり。でもこの写真の頃の恐怖心はいまだに残っていて、私は家内に心配をかけないように、何かあれば直ぐに病院で検査を受けるようになった。
夫婦ならではこそ。健康は自分のためだけではないと痛感している。どんな苦労もこの時に比べれば大したことはない。だから何かあればこの写真を見て自分を奮いたたせる。
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